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Side設立30周年:これまでに歩んできたストーリー

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2024年は、Sideのチームが世界のゲーム業界をリードする開発サービスを提供し始めてから、30周年を迎えます。30年間にわたり、皆さんの物語を世界へ届けてきました!

これまでの旅路は、常に新たなサービス、スタジオ、パートナー、そしてユニークなチャレンジと一緒に歩むものでした。今回は、私たちの道のりを振り返り、この夢の実現に貢献してきた長年のチームメンバーを紹介します。

略史

私たちのストーリーは、1993年、名古屋でゲームの再販店を営む小さな会社経営者であり、レースゲームの愛好家でもある松本公三から始まります。

松本のビジネスパートナーである本重光孝は、顧客の声に耳を傾けるうち、ある発売直後のゲームに(よくあることですが)不具合が多すぎて困っているという話を聞き、業界に大きなインパクトを残すアイデアを思いつきました。

日本初のゲーム品質保証会社

1994年、松本公三、本重光孝、橘民義の3人は、日本初のゲーム品質保証会社であるPole To Winを設立しました。この会社は後にPTWとして知られるようになり、現在のSideへと発展しました。このビジネスが軌道に乗り始めるまでに時間はかかりませんでした。

サービスの評判が広まり、業界が成長するにつれ、さまざまな地域から優秀なテスターを採用し、サービスを拡大していきました。Sideは瞬く間に日本全国で活躍の場を広げ、最終的には日本最大のゲーム開発サポート企業になりました。

グローバル展開と多角化

2009年、橘鉄平の主導で、Sideはさらなる飛躍を遂げます。米国での事業基盤を確立し、その後世界中に展開していきました。

橘はまた、2012年にe4e Entertainment部門、2015年にSideといったスタジオを買収し、企業としてのインフラ強化にも尽力しました。このようなパートナーシップにより、Sideは、ローカライズ、プレイヤーサポート、共同開発、アートおよびオーディオ制作、言語品質保証(LQA)など、あらゆる外部開発サービスを提供し、業界で確固たる地位を築くことができました。

ゲームサポートと開発の新時代

現在のSideでは、CEOのDeborah Kirkhamのリーダーシップの下、新たなサービスを提供し、数千人の従業員を抱え、16カ国に40以上のスタジオを展開するまでに成長しました。

 

Deborahがの前向きで革新的なリーダーシップにより、Sideはジェンダー平等と多様性を重視する強い企業文化を育み、各地域の拠点がより商業的かつ運営面で自立できる環境を整えてきました。

 

世界4大陸にチームとスタジオを持ち、全員の能力を最大限に引き出す文化を持つ企業として、私たちの最大の強みはSideのメンバーたちが持つ力です。これは、今後も変わることはありません。

Sideの原動力

過去30年にわたる当社の成功の中心には、チームへのコミットメントと当社が支持する価値観がありました。Sideの文化、多様性、そしてゲームへの情熱が、業界水準を維持し、向上させ続ける力となっています。

「Sideで働いていて一番気に入っているのは、自分のスケジュールや都合に合わせて勤務時間を調整できることですね。会社がそうした快適な勤務環境を整えてくれます」Sideに入社して今年で15年目になるシニアオーディオディレクターの井上滋は、そう語ります。

また、働くのが楽しくなるような環境や成長の機会という人もいます。「Sideの仕事の中で、チームでの協力とサポートが一番好きです。何年にもわたって、私は自分の役割において成長する機会に恵まれ、プロフェッショナルとしても個人としても成長できるような新しいチャレンジに挑んできました。私がここで長く働いているのも、前向きな職場環境と成長の機会というこの組み合わせがあってこそです」

今年、Sideでの勤続10年、15年、20年、そして25年という節目を迎えた長年のチームメンバー数名にインタビューし、これまでの数十年間でSideで過ごした最も印象に残っている瞬間や、会社およびゲーム業界全体の変遷をどのように見てきたのかについて語ってもらいました。

Sideで長年働いてきて、一番楽しかったことは何ですか?

 

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「Sideは常に社員に素晴らしいキャリアの機会を与えてくれました。私がプレイヤーサポートチームのリーダーとしてキャリアをスタートさせ、最終的にITの仕事に就いたのはその良い例です。また、私たちが働いている業界は非常に多様性に富んでいるので、常にエキサイティングなプロジェクトがたくさんあり、退屈することはありません」

Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー
Sideでの25年

思い出に残った体験

これまでとは異なる地域にスタジオの新設やパートナー企業の買収など、Sideの業績はすべて、それ相応のチャレンジを伴っています。

 

「最も印象に残っているのは、短いダウンタイムで新しいオフィスに移転しなければならなかった時のことです。慌ただしい時もありましたが、新しいテクノロジーを導入して学んだり、チーム間の調整をしたり、2つの場所を行き来することで生じる興奮や緊張感も楽しかったです。これまでに3回移転を経験していますが、最もチャレンジングでありながら思い出深いものでした」

 

ですが、他の結束の固いチームと同じように、Sideの人たちは、どんなときもお互いに助け合っています。「Sideで印象に残っているのは、同僚たちがフラッシュモブとタウンホールを企画し、私の15年という節目を記念して素晴らしい動画を制作してくれたことです。圧倒されるほど感動的な瞬間でした!」

Sideに入社して以来、最も印象に残っていることを教えてください。

「AAAパートナーを相手にプロジェクトマネージャーとして働いていたとき、彼らのゲームショーに招待されたことがあります。その時、私たちのサポートに感謝しているという手紙やプレゼントをいただきました。プレイヤーのゲーム体験を一緒に向上させることができたと思うと、とても幸せな気持ちになりました」

Jongik Park
チームマネージャー、プレイヤーサポート | 韓国、羅州
Sideでの10年

「『Call of Duty』シリーズのローカライズと音声収録が一番印象に残っています。私はこの仕事を担当し始めてもう10年以上になります。

常に進化し続けるとても刺激的なプロジェクトなので、飽きることがありません」

井上滋
シニアオーディオディレクター | 日本、東京
Sideでの15

「2004年4月にゲームアーティストとして入社しました。その後、会社の体制が代わり、ローカライズ部門で数年間、ゲームテキストの校正に携わりました。Side Shanghaiの成長とともに、私は人事エグゼクティブとなりました。

最も感動的だったのは、上海での20周年記念行事でのことです。COVID-19の影響から抜け出し、仕事を再開し始めたばかりの頃です。祝賀会で再びあつまることができ、会社の歩みを振り返りました。毎回のチャレンジで、私たちはより団結させ、より強くなったのです」

Lan Chen
HRエグゼクティブ | 中国、上海
Sideでの20

「子供の頃プレイしたとあるリアルタイムストラテジー(RTS)がきっかけで英語のゲームにのめり込み、20年後にそのリマスター版に携わる幸運に恵まれました。このような瞬間は、ローカライズのリーディングカンパニーで働く特権です」

河谷脩平
LQAリード | 日本、東京

Sideでの10

「それは、私たちの最大のゲームパートナーの1社のために行った、バックアップテーププロジェクトでしょう。Sideは、パートナー企業のバックアップテープドライブ利用者にとって最初の窓口となっており、このプロジェクトは当時手がけていた他の業務とはまったく異なるものでした。このような瞬間はたくさんあります。ありすぎて挙げきれません!」

Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー

Sideでの25

「大好きなアクションRPGシリーズに携われることになり、とても興奮しています。タイトなスケジュールのため、チームの規模を拡大し、私はその時のチームマネージャーとなりました。みんなとても熱心で、プロジェクトを楽しんでいました」

Yu Cai
QA/LQAプロジェクトマネージャー | 中国、上海
Sideでの10年

ゲームの未来

1994年に最初のオフィスを開いて以来、これまでに歩んできた道のりは非常に長いものでした。

プレイヤーサポートチームのマネージャーであるJongik Parkがそうした歩みを振り返ります。「30年前、PTW(現在のSide)が設立された当時、世界のゲーム市場はわずか200億ドル規模でした。私たちは、多くのデベロッパーと共に、有名シリーズの多くの素晴らしいゲームに携わり、取り組むことができました。非常に良い経験となりましたし、世界中の数百万ものプレイヤーに素晴らしいゲーム体験を届けることにも繋がりました。そして現在、ゲーム市場は10倍の2400億ドルに成長。Sideは、過去30年間行ってきたように、素晴らしいパートナーのデベロッパーの皆様と、常にユーザーにとってより良いゲームを作り続けていきます」

 

究極的には、ゲームの人気が高まるにつれて、新しいゲーム、技術、サービスが生まれ続けるでしょう。どのような変化が起ころうとも、Sideは適応し、ゲーム開発のスタンダードとなり続けるために、取り組みを続けていきます。

Sideの未来に期待することを教えてください。

「当社はこれまで、ゲーム業界とともに急速に発展してきました。Sideが今後も革新を続け、より多くのゲームを提供し、プレイヤーに喜んでもらえるのを楽しみにしています」会社の将来への確信と期待でいっぱいです。

この特別な日に、Sideの30周年を記念するお祝いの言葉をお贈りします! Sideの仲間全員に最高の敬意を表します。私たちの会社が今後ますます良いものになっていきますように!」

Lan Chen
HRエグゼクティブ | 中国、上海
Sideでの20年

私はSideが革新し続けていくことを思い描いています。構想段階からゲームのリリースまで、ソフトウェア開発の全工程を単独で包括的に支援できる企業へと発展していくことを目指しています。これは、最近の共同開発サービスの拡大により、すでに実現しつつあることでもあります」

Sujesh Mithran
シニアQAマネージャー | インド、バンガロール
Sideでの15年

「あらゆるメディアでSideの存在感が増すことを期待しています」

河谷脩平
LQAリード | 日本、東京

Sideでの10

「Sideにはこれからも革新的な存在であり続けてほしいです。そして、その兆しは良好なようです。ソフトウェア開発チームは、現在進行中の大規模な自動化推進で、素晴らしいツールやアプリを次々とリリースしています。未来は明るいと思います」

Roland Lansbergen
グローバルテクノロジー&インフォセックシニアディレクター | イギリス、グラスゴー
Sideでの25年

「Sideの未来に希望を持っています。これまでに、革新性、創造性、そしてターゲット層への深い理解に基づいた強固な基盤を築き上げてきました。私たちはこれを足掛かりに今後も成長し続け、業界をリードしていくことができます。私自身は、革新を起こし、斬新なアイデアを提供し続けることで、この未来に貢献できることを嬉しく思っています」

Amith Kumar
マネージャー – テクノロジー|インド、バンガロール
Sideでの15年

 

次の30年に乾杯!

現在、Sideは4大陸に40以上のスタジオを構え、ゲーム開発のライフサイクル全体をサポートし、あらゆるジャンル、あらゆるプラットフォームのタイトルを手がけ、さまざまなサービスを提供しています。

 

今後も、より高みを目指し、新しい技術や市場のトレンドに適応していきます。これからも、創造性、包括性、協調性を重んじる文化を育みながら、世界中のプレイヤーに最高品質の体験を提供することに注力していきます。

 

これまで私たちと一緒に旅してくれた皆さん、特に長く在籍してこの記事で紹介されているような貢献をしてくれたチームメンバーの皆さん、本当にありがとうございます。

皆さんの物語を世界に届ける新たな30年に乾杯!