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SideとRazer、AIを活用した世界初のハイブリッドプレイテスト+ QAソリューションを発表

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Razer Cortex: Playtest Program – Powered by Sideによって、10万人以上のプレイヤーによるプレイテストが可能に

本日、Sideのチームと、ゲーマー向けライフスタイルブランドとして世界をリードするRazerがパートナーシップを組み、業界を変革するプレイテストツールを発表しました。当社独自のAIテクノロジーを活用し、プレイテストデータを品質保証(QA)にも同時に使用することで、QAの精度向上が可能になりました。これは業界初の取り組みです。主要なプレイテストプロバイダーとコストを比較すると、条件によってはプレイテストのコストを80%削減できる可能性があります。  

Razer Cortex: Playtest Program – Powered by Sideは、従来のプレイテスト機能とQAを大規模に組み合わせたもので、定性的フィードバックと技術的フィードバックの両方を求める開発者にとって、初のオールインワンテストソリューションとなっています。この新しいツールは、世界中で5,500万人以上のユーザーを抱えるRazerPCゲームランチャー、Razer Cortex内で起動するものです。実際のプレイヤーを対象にした大規模かつターゲットを絞ったプレイテストが実行可能になります。  

参加基準を満たすゲーマーは、Razer Cortexを通じて直接プレイテストに参加できます。ゲーマーはランチャーからNDAに署名し、対象となるゲームビルドの固有ダウンロードキーを受け取ることになり、安全で機密性の高いアクセスが保証されます。ゲームプレイ中、Cortexはプレイ時間とパフォーマンスデータをトラッキングします。特定の要件を完了した後、プレイヤーは定性調査を通じてフィードバックを送信し、ゲームや周辺アイテムと引き換えることができるRazer Silver報酬を獲得できます。これが参加に対する有意義なインセンティブとなります。  

収集されたゲームプレイや反応に関するデータは当社独自のAIを用いて分析を行い、重複データが削除されます。レポートは最終的に当社の専門QAチームが考察・検証し、コストを抑えつつ実用的な洞察のご提供が可能になります。 

SideCEO、Deborah Kirkhamは次のように述べています。「ゲーム業界におけるイノベーションは常にヒトから始まるものです。お客様にとって良いことは、スタッフにとっても良いことであり、両者は密接に関係しています。私たちはRazerとパートナーシップを組み、Razer Cortex: Playtest Program – Powered by Sideによって、そのようなトレンドにさらに注力していきます。当社の目的はお客様の物語を世界に届けることであり、ハードコアなゲーマー以上に優れたフィードバック源はありません。

ビジネスとして物語を届けるなら、プレイテスターは支援者です。当社の独自のソリューションは、最も重要な支持者が実際に関与できる機会を作り出すもので、IPへの初期投資を育成しながら、最終的にはリリース時の売上につながります。同時に、プレイテスト中に収集された同じデータを当社の世界クラスのAIで分析すれば、お客様のタイトルでより優れたQA結果を提供することが可能です。これはプレイヤー、開発者、そして私たちSideの三方に利益のあるものとなります」 

 

プレイテストの新時代 

ゲーム開発におけるプレイテストは、最も重要でありながら、多くのリソースを必要とする段階です。従来の方法は、手動で募集した小規模なグループと長い調査プロセスに依存しており、多くの場合、洞察に限界があり、コストが高くなります。  

Razer Cortex: Playtest Program – Powered By Sideは、Razerの大規模なグローバルコミュニティと、ゲームランチャーとしてのCortexの組み込み機能を活用して、プレイヤーのゲームへの関わり方、興味、一般的なプロフィールに基づいてプレイテスターを事前に審査できます。これにより、開発者は従来の募集ボトルネックを回避し、より効率的に多様で関連性の高いテスター陣を活用できるようになります。 

Razerのソフトウェア担当VPQuyen Quachは次のように述べています。Razer Cortex: Playtest Program – Powered by Sideは、ゲームランチャー内の新しい機能であり、開発者が大規模なプレイテストをコスト効率の高い方法で実行できるようにします。SideのソリューションをRazer Cortexに統合することで、ビルドの配布が簡素化され、ターゲットを絞ったプレイヤーの選択が可能になり、データを体系的に収集できます。今回のコラボレーションにより、開発者は熱心なプレイヤーとつながり、有意義なフィードバックを集めて、開発中の意思決定に活用できます」 

開発者は、ゲームプレイ中の行動、体験、そして最終的にはより広範なオーディエンスの意見をもとに、対象となるプレイヤープールをターゲットにすることができます。これにより、将来的にはプレイヤー主体のローカライズテストも実現できる可能性があります。 

 

仕組み: 

 

人間が関与するAI 

ほとんどのAAAタイトルでは、QAチームは56人で構成され、機密環境でQAを行っています。ゲームテストの方法は数多くありますが、楽しくプレイする、もしくはゲームクリアのためにプレイするプレイテスターとは異なり、QAチームは、プレイヤーが最も関与する可能性の高い重要な瞬間や領域に時間を集中して、ゲームを「壊す」ことを試みます。  

Razer Cortex:Playtest Program – Powered by Sideでは、同じQAチームが、楽しくゲームをプレイしているプレイヤーから収集したデータを使用します。これにより、担当者が、社内でのプレイテスト環境では気付かれない可能性のある不具合を検出できるようになります。例として、1つのセクションでクラッシュが複数回報告されていたら、テスターが不具合の調査を開始することになります。  

このツールの開発は、テクノロジーに人間の創意工夫を注入するという当社の取り組みを反映しています。このレベルのプレイテストレポートを人間のQAチームに提供するには、同社のAI対応ゲームサービスソリューションへの多大な投資なしには不可能でした。SideのワークフローにAIを組み込むことは、クライアントとチームの両方をリードし続けるために重要です。最近の業界調査によると、開発者の87%がすでにAIを使用していると回答しています。 

Sideの最高技術責任者であるDr. Harlan Beverlyは次のように述べています。「SideRazerのこのパートナーシップによって、プレイテストのパラダイムには今後恒久的に変革が起こります。開発者にとっては、同等もしくはより低いコストで、より多くのテスターとより多くのプレイテスト時間を用意できます。プレイヤーにとっては、これまで以上に開発プロセスに近づくことができ、QAチームにとっては、その役割にまったく新しい業務が追加されることを意味します。  

当社のQAチームとお客様は、製品のベータテストのかなり前段階に、これまで考えられていたよりも多くの実際のプレイヤーとより有用なデータにアクセスできるようになります。業界標準である小規模ハイタッチのプレイテストから大規模ロータッチのプレイテストに移行することで、これまでにないレベルでAIベースの分析が可能になります。本プログラムこそが、リアルタイムで起きる劇的な変化の姿でしょう」 

 

業界への影響: 

開発者には、当社による感情分析の強化、ターゲット層からのフィードバック、機能テストで、業界標準よりも大幅に低いコストで、より深い洞察が大規模に提供されます。ゲームが批評家の目に触れる前にプレイテストされることで、ゲーム内の問題点が発見されたというオンタリオ大学の研究があります。レビューが売上に大きな影響を与える(New York City Data Science Academy)ことを考えると、プレイテストはゲームを商業的に成功させるための準備において、重要な役割を果たします。ゲームサービス市場において、このソリューションが破壊的かつ唯一無二なのは、専門家によるQA用情報を作れるという付加価値を備え、リーズナブルなコストで大規模なプレイテストを実行できるという点です。  

このソリューションは、プレイヤーが大好きなゲーム業界にかつてないほど近づく機会となります。プレイヤーはゲームのリリース前に、プレイしたゲームの開発者に直接フィードバック送ることができますが、このようなルートは通常、報道関係者やインフルエンサーだけにしか開かれていません。開発者にとって、これは貴重なプレイヤーの反応が得られるテストであり、公式リリース前に方針を転換できる機会となります。  

Razer Cortex: Playtest Program – Powered by Sideは当社のプレイテストソリューションの1つにすぎませんが、サービスポートフォリオには大規模なプレイテストと小規模なプレイテストの両方に対応するさまざまなプレイテストの選択肢をご用意しています。  

詳細については、プレイテストに関するご紹介ページをご覧ください。  

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